人工膝関節手術と適応
人工の膝関節は、膝関節の表面と同じような形状に作られた金属性の関節で、素材にはコバルトクロム合金・チタン合金・セラミックなどの金属と膝関節のクッションの役目を担っている半月板の代わりに、プラスチックである高分子ポリエチレンで作られたものがあります。膝の変形や変性、病気や事故などの影響により正常な機能を取り戻せない場合に、人工関節に取り替える手術である人工膝関節置換術が行われます。骨の変形や軟骨の磨耗により痛みの原因となっている部分を取り除いてしまうため、手術後早期に痛みの少ない生活が送れるようになります。
この手術が必要になる病気の種類には、変形性膝関節症、関節リウマチ、突発性骨壊死などがありますが、症状は一度に来るものではなく徐々に進行する病気です。特に変形性膝関節症は、国内においては男性よりも女性の発生率が高く、年齢と共に膝を支える筋力が低下したり、クッションの役目をする半月板や関節表面の軟骨がすり減ってきて膝に炎症が起きるようになります。
関節の変形が進行してくると、膝に水が溜まったり痛みを招きます。このようなときは、無理な座り方や我慢は禁物です。極力、膝への負担を減らして、長時間の歩行や買い物、農作業や草むしりなどの時間は少なくしましょう。少しぐらいと我慢して正座をしたがために、余計に痛みが増して膝の曲げ伸ばしにもできなくなる場合もあります。このようなことを繰り返していると外見的な膝の変形は進み、膝が大きくなったように感じます。触れると、なんだかゴツゴツしたように腫れぽったい状態です。この段階で膝の変形はかなり進行しています。
見た目のO脚状態も酷くなり、体を左右に揺らしながら歩行をしなければ歩きにくくなっていきます。最終的に、普通の生活に苦痛を感じるようになれば、変形や損傷、病気の程度によりますが、人工関節置換術の適応が検討されることになります。膝の痛みは我慢せずに専門の医療機関を早期に受診して下さい。